INTERVIEW 企業インタビュー

käsikäsiさんインタビュー🎤

2024.11.28


「käsikäsi」は、双子や多胎児を持つ親同士がつながり、情報を共有する場を作りたいという思いからスタートしました。当時、双子育児に関する情報は少なく、多胎育児中の方と出会う場もありませんでした。妊娠中から孤立感を抱え、何とかつながりを求めて長浜市の保健師さんにお願いした結果、一度きりの集まりが実現。その小さな集まりが「käsikäsi」の原点となりました。その後、同じ思いを持つ人たちと毎月集まるようになり、現在の活動へと発展していきました。


2018年から「双子の会」として集まり、口コミで参加者が増えていく中、同時期に多胎育児困難による虐待死事件が全国ニュースで注目され、それが多胎児を育てる自分たちにとっては他人事ではないと感じ、「ママやパパだけが頑張るだけでなく、取り巻くみんなで子育てをしよう」という意識へ変化しました。
我が子が乳児から幼児になり、双子のコミュニティ以外にも社会が広がって、自分自身にはそのコミュニティが必要不可欠ではなくなっても、後に続く多胎ファミリーのために、活動を続けたいと思い、2020年2月5日の双子の日に「käsikäsi」という団体を立ち上げました。


現在、「käsikäsi」では地域の施設を利用して多胎児家族が定期的に集まるおしゃべり会『käsikäsiひろば』を開き、長浜市と協力して多胎児サポート事業も展開しています。また、出産前の妊婦さんやその家族へのサポートや、体験談集『käsikäsi smile book』を作成して次の世代に役立てる取り組みも行っています。コロナ禍でも、孤立感が深まらないようZoomを活用し、つながりを保ってきました。


「käsikäsiひろば」に参加することで、外出するきっかけができた、また、同じ長浜市内でふたご育児をしている、käsikäsiスタッフとの話を通して育児の孤独を感じずに済んだといった声が寄せられています。また、最新の育児グッズや地域の情報を共有できる場としても重宝されていると感じています。


「käsikäsi」は今後、多胎妊婦さん向けのファミリー教室(2022年に第一回)開催、専門家による身体の変化や育児における注意点を学べる機会を提供したいと考えています。
また、地域の助産師さんなどともつながりを作り、さらなるサポート体制の構築を目指しています。
活動をひろばに来てくれて協力してくれたり、自分の経験を教えてくれる先輩ママさんの存在はあるけれど、スタッフとしての人員不足があり、次の世代につなげていくことが課題です。


保健師さんや病院の方など、自分たち以外の方もこの「käsikäsi」の存在を広めてくださったおかげで、認知度も少しずつ上がってきました。孤独に悩む多胎のご家族が、ここで安心して話せるように、今後も細く長く支え続けたいと願っています。「困ったときはkäsikäsiに」と頼れる存在になりたいです。

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