まちのほけんしつさんにインタビュー🎤

1.「まちのほけんしつ」はどんな場所ですか?
「まちのほけんしつ」は、小児科医、助産師、保健師の「妊娠や子育てをそばで支えたい」という思いから生まれた場所です。妊娠期から子育て中まで、どんな時期も親子に寄り添う4つの部門が勢ぞろい。「ひとりひとりを丁寧に」を大切に、専門性とあたたかさを兼ね備えたスペシャリストたちが連携し、ママに優しく寄り添います。
2.病気のときも、子育ての悩みも。「より健康に」を支える医療のかたち
「すこやかkidsクリニック」は、小児科とアレルギー科、両方の専門医資格を持つ医師が診療するクリニック。病気のときはもちろん、こどもの発達や成長の相談、育児中のちょっとした不安も幅広く相談できます。「より健康に」の思いを大切に、安心して成長を見守るための場所でありたい―そんな思いで、こどもたちとご家族に寄り添っています。
病児保育室「ぽかぽか」は、仕事の有無にかかわらず利用できる、病気のときの心強い預け先。保育園などへの送迎サービスもあり、急な発熱で迎えに行けないときも安心です。
3.日々の暮らしに寄り添う、育ちのサポート
「めばえ」では妊娠期から産後までのケアを行う施設です。沐浴やおむつ替えを学べる「プレパパ&ママ講座」、助産師や保健師による産後の心と体のケア、そして同じ時期を過ごすお母さん同士が集まっておしゃべりできる「お楽しみケア」など、多様なプログラムがあります。
「きずな」は、0歳児と保護者のための子育て支援センター。落ち着いて過ごせる居場所を開放しつつ、ベビーマッサージや個別相談なども実施しています。保健師、助産師、管理栄養士がチームで関わり、「ひとりで抱えず話してみよう」と思ってもらえる雰囲気づくりを大切にしています。
4.いつ、どんなきっかけで始まったのですか?
「まちのほけんしつ」が生まれたのは、私自身の経験がきっかけです。私は県外から長浜に来たのですが、知り合いがいない中での出産と育児は、正直とても心細いものでした。特にこどもが病気のとき、預け先も頼れる人もなく、不安でいっぱいだったのを覚えています。
「きっと同じ思いをしている人がいるはず。だったら、そんなときに頼れる場所をつくりたい」―その思いから小さく始めた場所が、少しずつ広がって今のかたちになりました。
「まちのほけんしつ」と名付けたのは、“まちの中の保健室”のように、気軽に立ち寄れる場所でありたいと思ったから。体や心が疲れたとき、ふと立ち寄ってホッとできる。そんな存在でいられたらと思っています。

5.こどもや保護者と関わるうえで大切にしていることはありますか?
お母さんたちと関わる中で私が大事にしているのは、「がんばれ」と言わないことです。お母さんは、もう十分がんばっているから。だからこそ、「よくがんばってるね」「それで大丈夫だよ」と伝えたいんです。
そして何より大切にしているのは「聞くこと」です。これはお子さんに対しても同じ。まずは耳を傾け、受け止めて一緒に考えること。専門家として知識は伝えますが、上からではなく“並走”することを大切にしています。「うまくいかなかったら、また一緒に考えよう」「次はこうしてみようか」。そんなふうに、途切れることなく寄り添いながら、少しずつ前に進むお手伝いができればと思っています。



6.印象に残っている利用者さんの声や、エピソードを教えてください
「はいはいができない」と悩むお母さんに、知識を持ったスタッフが「今の発達なら心配いりませんよ」と伝えたことでお母さんも焦らず見守ることができて、後日「できるようになりました!」と笑顔で報告してくださったこと。
子育てって正解がないから不安になることも多い。そんなとき、専門家が冷静に「心配いりませんよ」と言ってあげられたことが、お母さんの心を軽くしたのだと思います。
「まちのほけんしつ」特徴のひとつは、部門間の連携が非常にスムーズなこと。病児保育室「ぽかぽか」はクリニックと同じ建物内にあるので医師が回診に来てくれますし、子育て支援センター「きずな」に来ているお母さんから「離乳食を食べたら赤ちゃんの肌にブツブツが出た」と相談されたときも「一度クリニックで相談してみましょう」とスムーズに繋げることができます。
そして最大の特徴は、「切れ目のない支援」です。妊娠期から小学校に上がってからも、同じスタッフや施設がずっと見守り続ける。その継続性があるからこそお母さんもこどもも信頼して頼れるし、スタッフ側も「大きくなったね」「あのときはこうだったね」と、長い視点で関わることができています。
